道路勾配がきつく、道路と敷地も高低差が最大1m程度の現場でした。傾斜や高低差がある敷地は、プランナーの力量が計られます。きちんと土留めをしたらそこでコストがかかってしまいますので、逆に高低差を活かしたプランニングが大切です。高低差がきつい方は土留と芝生の法面の併用で処理しました。土留の材質をブロックなどで収めると、他の部分との調和がとれなくなるのでここでは、御影石を採用しています。
階段も一つの見せ場になってきます。ここでは、大谷石の階段とコンクリートを張出すようにして陰影を付けてデザインしました。門袖は玄関ドア前に配置することで、玄関ドアを開けた時に直接中が見えなくなります。アプローチは、高低差が少ない方に斜めに振ると階段が少なくなりコストもおさえられます。あとは、空いたスペースに植栽を配置すると緑の間を抜けていく気持ち良い空間ができてきます。