豊橋市・M邸

Planning|設計・施工のポイント

門袖は極力簡単にし、雑木が中心になるようなプランニングをさせて頂きました。構造物を造るとそれなりに費用が嵩みますが、なるべく造らないようにしコストを抑え、その費用を雑木の植栽にまわしました。木々は成長し、いずれは緑のトンネルになりアプローチに光と影を落とし心地よい空間になってくれると思います。

ブロックやフェンスで高低差を処理する現場が見られますが、階段を伸ばし、コンクリートを浮かす用に立体感を出し、その廻りは石を敷き詰めて処理をすれば見栄えがよくなります。一般的に高低差があるとコストがあがりますが、逆に高低差を活かしたプランニングが見栄えと経済設計となります。門袖で見せ場をつくるのではなくアプローチ(階段)で工夫をしています。

植栽した雑木は、コナラ、アオダモ、ヒメシャラ、ナナミノキ、クロモジ、アセビ、アオハダ、エゴノキ、マユミ、ナツハゼを密植して植栽しています。密植することで山に似た環境になり、成長もゆっくりと抑えられます。密植してお互い同士が守るようにゆっくりと枝葉を広げることが自然な雑木の樹形も保たれてきます。樹木が多いと管理が大変だと思いがちですが、かえって1本で植えるより管理が楽にもなります。