ゆの里露天風呂緑化工事 36時間の耐久工事
大地の再生工事で畑や駐車場エリアの環境改善に入らせていただいている和歌山県のゆの里。
今回は、露天風呂のバルコニー緑化の工事をしてきました。
休館日を利用して、ゆの里36時間耐久露天風呂緑化工事(笑)なんとか形にすることができホッとしました。
写真は、資材搬入時の様子。
建物角のすりガラスのところに緑化していきます。
見積りのご提案も間近になってしまい、矢野さんとの打ち合わせを十分にできず、材料の手配もギリギリでなんとか揃い、人員もなんとか集まり、不完全ながらも綱渡り状態で着手できたことにひと段落できたのは束の間。
1日目、朝日が昇ってきました。朝焼けが美しいですね。
そんな、呑気なことは言っていられず、A班B班に分けたチームで代わり代わり作業していくも途中からヤバイ、これは間に合わないんじゃないか?!予定の休息時間も早々に切り上げ全員出動。みんなフラフラ状態(笑)矢野さんはというと、A班B班入れ替え時に少し休んだだけ。ほぼ、ぶっ通し作業。そう、コンクリートの上の植栽は、脈づくりが肝。そして、高木の配置バランスは矢野さん頼りになってしまう。裏返せば、まだだま僕らスタッフの力には任せられない分、矢野さんへの負担が大きくなってしましました。
そんな、呑気なことは言っていられず、A班B班に分けたチームで代わり代わり作業していくも途中からヤバイ、これは間に合わないんじゃないか?!予定の休息時間も早々に切り上げ全員出動。みんなフラフラ状態(笑)矢野さんはというと、A班B班入れ替え時に少し休んだだけ。ほぼ、ぶっ通し作業。そう、コンクリートの上の植栽は、脈づくりが肝。そして、高木の配置バランスは矢野さん頼りになってしまう。裏返せば、まだだま僕らスタッフの力には任せられない分、矢野さんへの負担が大きくなってしましました。
2日目真夜中になり、みんなの体力的も厳しい状態になり、休憩しながら人員をどうするか?のミーティング。もはや、今何時なのか感覚的にも麻痺している。結局いける人はいく、休む人は休む的に(笑)矢野さんも含め作業開始。
しかし、ほぼぶっ通しで作業していた矢野さんも限界。「あとは任せました。好きなようにやってください。少し休みます。」と、どこの現場でも矢野さんが先導切ってやってきていたけど、さすがの矢野さんも思う通りに体がいうこときかなく、僕らで引き継いで作業を進めていきたました。
矢野さんが決めていった高木に中低木をあてがい、木々の重心が安定していくように石や杭などを使い、植えていくというより据えていく。床面に芝生を敷く、それもしがらんでいくように芝生と芝生を重ねていく、ところどころ点穴的に張らずに開けておくところも残しながら。植えた植栽の根鉢周りに枝葉など有機物をしがらませていく、そして、目地的に石や砂系資材を適度に入れていく。有機物の割合を多く占め、土系は造園的常識からすればほんのごくわずか。植栽に土が必要なのか?それとも空気循環が必要なのか?造園業界に問いただす施工をしていきます!
ひとまず、区切りになり、再び矢野さんを起こしにいく。
矢野さんがいない間の作業について、「なんか、できてるね。いいんじゃないの」と言ってくれた時には安心しました。
その言葉の後は疲れがどっと出てきて、矢野さんの話の最中に僕もドロンさせてもうることに。2時間ほど休ませてもらい、起きたら、養生はがし始める班がいたり、矢野さんは最後の仕上げ作業。6時になり掃除するゆの里の方も来始め、ご迷惑かけながら最終作業。
最後のまとめで矢野さんの話では、「体がどうにもならないあの時間帯から寝て起きて戻ってきたら、なんかできていて、、、それが今回の貴重な収穫だった。前半は一番難しい脈の機能を抑えるところがどうしてもスピン仕掛けていた。大詰めの段階でゴールが見えてきた段階で、みんながやっと真剣に向き合ってくれて、、、
学びの段階であっても、育ててる途中の段階であっても、それを活かす段階になっても、自分自身が息づいている世界と向き合えているのか、ここがポイントで、なんか、ここを今回は突破してくれたなー、土壇場になって逃げられなくなって、現実に立たされて、やっと息をしないといけないその自然のしがらみの世界にやっとみんなが入ってくれたんじゃないかな?と思わせる結作業になったなと感じさせてくれる現場だった。」
この言葉を聞いて、なんか、ジーンとしてしまいました。やってよかった。挑んでよかった。命をつなげたんだな。と安心できた時でした。
と思いながらも、自分自身は、どうなのか?と問いただしてみると、やっぱりまだまだなところはあり、この程度でいいんじゃないかと思って、もう一歩踏み込めない自分がいたりするのが明らかになった現場でした。矢野さんをゆっくりと休ませることがまだできない。任せてもらえる位のレベルにもっていかないといけないんだなと、課題も見つかった現場となりました。
今回の現場は、無機質なコンクリート、老朽化した建物に有機物を組み合わせれば呼吸できる空間をつくれる。それが実現できた現場でした。
そして、ひび割れも見られる老朽化したコンクリートの建物に対して、植栽がそれを破壊的に作用するのか、コンクリートを守るように働くのか、そこが問われる工事となりました。
全体的に空気と水が循環するように脈が機能すれば、ひび割れに根が壊すように侵入するのではなく、根が全体的に一様に広がるようにし、ひび割れを守るように働かせる。ここが今回の工事でポイントでした。
ゆの里の社長も話をしてくれました。
これまでの研究で土と土の間には水があって、オーガニックマターが入ると水の中にサイクルが生まれるのがわかってきました。やっぱり有機物が、欠かせない。今回は相手がコンクリートだから土との境界のところでどう折り合いをつけるのかということですよね。とおっしゃいました。
コンクリートの上で息のしやすい循環の機能を作り、それを保つことができるのか、そしてコンクリートを守ろうとするのか壊しに行くのか、生態系の循環機能をコンクリートの上で植物と有機物、土と石のバランスをみて作っていくことが最も重要でここで必ず抑えなければならない難しい工事となりました。
これが、本当に機能すれば、建築界の大きな課題を生態系の循環機能でカバーすることになる、夢のような話になってきます。
この後、これからあの植物たちがどう息づくのか、見守っていく必要がありますね。
しかし、結作業はすごいですね!
みんなで、乗り切った36時間プラスα!
不可能かと思われたことを可能にできる!
ありがとうございました♪