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緑陰と人工物日陰内での休憩による感情状態の変化

2014.07.16 |

スライド07
今の時期日射しが強く、外にいると日陰を求めたくなります。そこで、ちょっと面白いデータがあるのでご紹介します。
『緑陰と人工物日陰内での休憩による感情状態の変化』のグラフになります。黒丸が緑陰白抜き三角が人工物日陰を現しています。「活気」のところを見ると緑陰は上がります。人工物日陰は下がります。「疲労」を見ると緑陰は下がり、人工物日陰は上がります。
ここから分かることは、仕事などをして緑陰で休憩した後は、『さあ〜休憩終わり、次の作業もがんばるぞ!」と活気が上がり、疲労も回復します。それに対して人工物日陰では、『もう、休憩終わりかあ〜、やだな〜。」と活気は下がり、疲労が抜けないのです。緑陰と人工物日陰では、休憩後の気分に大きな違いがあるのが明らかです。
緑はなんとなく心地良いなと癒してくれるものだと感覚的には誰もが分かっていたことだと思います。更に、今ではこうやって科学的なアプローチが進み数値化され、緑の効果が解明されてきました。やっぱり緑は私たちに快適な環境を与えてくれるのです。だから、外構や庭を提案させて頂く時には、なるべく多くの緑が入るようにプランニングします。植栽が入れば金額も増しますが他で見劣りはしないような経済設計をして植栽に予算がまわるようにしております。朝、出勤前に木陰のアプローチを通れば「今日も仕事がんばろう!」そして、帰宅した時には緑に癒されると思うのです。見た目だけで緑を扱うのではなく、感覚的な効果のためにも扱いたいです。そして、住まいや職場、医療施設にも多くの緑が取り入れられることを望みます。

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