浜名湖花博2014 閉幕
浜名湖花博2014(第31回全国都市緑化しずおかフェア)が閉幕を迎えました。4月5日から開幕して約2ヶ月、無事に閉幕を迎えられたことが何よりです。
開幕当初の新緑が出始めた頃が懐かしく思います。
今では、緑も濃く、元からあった雑木林と一体化し住まいに見立ては小屋も隠れるくらいとなりました。
ごちゃごちゃしている用にも見えますが、近くにいくと上空のスペースを分け合うように枝葉が広がり動きも感じられます。
雑木の庭の中に入ればここは浜名湖なのかと忘れさせてくれるまでの雑木林までこの2ヶ月間で成長してくれました。
アプローチの三和土もすっかり馴染みました。タイルやなどの高級素材じゃなくてもいいですね。お金を掛ければ良いものが出来るという訳ではありません。表面に触れればひんやりします。住環境を考えるにはこれからはこういう素材が評価されることになるでしょう。
三和土の廻りを見渡せば優しい光を浴びた葉っぱは美しく心が安らぎます。これは樹木を1本で植えたのでは表現できない光。密植してからこそ生まれる光だと思います。光と影を感じるのは雑木の庭の良さの一つですね。
2ヶ月の間で樹木の足下は苔むしてます。その環境にあったコケが付き雰囲気を良くしてくれました。このコケが湿潤し地面を温めないことで樹々を健康にしてくれているのでしょう。
流れも廻りの緑が濃くなったことで大分馴染みました。
エフベースさんに造ってもらった小屋も雑木と相性がよく、中に入れば心地良く感じます。中から外の庭を眺めれば小屋付近が心地良い暗さになっています。その奥が明るく照明器具を使わないサバンナ効果ですね。これが奥行き感と心地良さを造ってくれるのでしょう。
雑木の庭はこの2ヶ月で様々な変化をし色々な発見をさせてくれました。そこが雑木の庭の良さだと思います。今では、山は荒れ触れ合える自然が身近にありません。子供達の遊びながら学ぶ場が少なくなりました。こらからの庭は雑木の庭のような何かが発見できるような場も必要になってくると思います。
今回の出展を通して少しは雑木の庭の良さが伝わっていることを願います。ぼくにとっても雑木の庭造りは独立してからの取組みで今回の花博の出展は挑戦でもありました。今ではもう少しここをこうしておけば良かったと思うこともあります。庭作りは日々変化ですね。まだまだ荒削りな部分もあると思います。これを期に更に勉強しお客様に満足して頂けるものを提案できるようにがんばります。
サポートしてくれた関係者の方には感謝致します。ありがとうございました。