OMソーラーと雑木の庭
今朝の静岡エフエムK-mixのモーニングラジラのスズキマスタートークのコーナーでOMソーラーの村田さんが出演されていました。村田さんとは昨年知り合い、プライベートでもご一緒させて頂くことも多々あります。昨年12月にぼくもOMソーラーの社屋『地球のたまご』を見学させて頂きました。太陽光発電は太陽の光で電気をつくりますが、OMソーラーはパッシブデザインのひとつで太陽の熱で空気を温めて、熱くなった空気をファンで床下へ送り床暖房をしたりお湯を採ったりするシステムです。冬は換気しながら、床下から建物全体を温め、不快な風や熱のムラを生まず、広範囲に自然な暖かさをつくります。春から秋にかけてはお湯をつくり、夏は放射冷却を利用して涼しい空気を室内に取り組みます。更に今では太陽電池をプラスしたOMクワトロソーラーもあり、快適なうえで省エネな暮らしができるそうです。
OMソーラーの社屋『地球のたまご』を訪問録を紹介致します。写真の建物が社屋になります。
訪れた日は12月5日午前10時頃。OMソーラーのシステムが分かりやすいようにモニター化され、外気温が14度に対して室内温度は17度になっています。室内はとても暖かく過ごしやすい環境になっています。
このダクトからは床下で暖められた空気を実際に感じられます。
木構造現しの室内になっています。鉄骨やRCでなく、木造にしても天井をつくるのではなく、現しにし木質感が肌身にも感じられOMソーラーの自然なやさしい暖かさと調和しているように思えます。
中央の通路を抜けると
デッキからは池のある敷地全体が見渡せ、奥にはOMソーラーのモデルハウスが見えます。ここのランドスケープは「浜名湖の湖岸を再生し、水源となる」ことを目標とし、植栽は在来種、浜名湖や周辺の都田川水系の植物の実生・挿し木の育苗で構成されています。
ここは、実験棟も兼ねたOMのモデルハウスになります。
室内からは隣接する浜名湖も見え、眺めはいいです。
もう一方の窓から外を眺めるとたくさんの太陽光発電のパネルが見渡せます。似ているようでちょっと違う。高気密高断熱の性能優先の建物にはこちらの方がいいのかもしれませんね。自然素材を使ったり自然の力を有効活用した住まい方を考えたいのであれば、OMソーラーになるのでしょうか?!
そして、ここにプラスしたいのが『雑木の庭』
それも見た目や雰囲気を優先した庭ではなく熱環境を考えてつくる『雑木の庭』ですね。例えば、家際に高木を植え夏は、ウッドデッキや室内に木陰を取り込むようにする。冬は落葉するので日射しを取り込むことができます。もっと有効にするには、南面だけでなく建物の北、西、東面にも植栽をする。南と北の庭で温度差が生まれ風を起こし涼しい風を室内に取り込むようにする。そのためにも建物が完成してから庭や外構計画を考えるのではなく建物と同時に、むしろ外周りから建物を考えていきたいですね。建物の配置や間取り、窓の配置など。
この辺りが、これからの僕にとっての課題でもあります。見た目や雰囲気を優先した庭ではなく熱環境を考えてつくる『雑木の庭』を目指してがんばります!
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