安曇野のカフェ巡り 〜雑木の魅力〜
この夏の安曇野の旅で訪れた喫茶店『ガルニ』は、雑木の林に囲まれた、自然の優しさを感じるお店でした。主役は、雑木林と言ったような佇まい。雑木の中に遠慮して建物が建っているようにも思えます。車は、コナラや赤松の間に止めます。正に、緑の屋根(カーポート)ですね。木陰で車内の温度があがらずうれしいです。僕の愛車、黄色いカングーは道端に駐車。雑木林バックにカングーもいい感じ。と自己満足です。
店内からも、緑が眺められ、癒されますね。
テラスからは、もっと気持ちいいです。
建物際の高木がしっかりと木陰を作ってくれています。テラス前の土の温度もあがらず輻射熱も抑えらていることがまた、気持ちよく過ごせるのでしょう。
廻りを散策すると、ありました!コナラの赤ちゃんが。木々の間からの木漏れ日を浴びて成長していくのでしょう。そして、いずれまた、僕たちに癒しを与えてくれることになると思います。
そして、場所は変わり、こちらは絵本美術館の『森のおうち』。こちらも、自然の雑木林を活かしたアプローチになっています。木々の間を抜けていくのは気持ちよく感じます。
ここでも、喫茶コーナーでコーヒーを頂きました。雑木の緑が本当に気持ちよく感じます。
ウッドデッキに出ると、雑木がもたらしてくれた木陰ができています。木陰が揺れるのを眺めているのも癒されます。日々の忙しさも忘れさせてくれます。一般住宅でもウッドデッキを作るなら、樹木とセットで考えるべきですね。この場所で樹木がないと、木陰が無いと、と思うと暑くて外に出たくなくなります。
雑木の木は葉っぱだけでなく、幹の動きを見るのも楽しいです。1本1本曲がり方や傾きが違います。
ここでも、高木の下に木漏れ日を浴びて成長してく苗木が埋もれています。優しい光だけで成長する樹木は線が細く、優しさを感じる樹形になっています。一般宅の庭作りでもなるべくこのように、高・中・低木の階層的に樹木の配置を決めていくことが、自然な雑木の庭になり、返って管理のしやすい庭になるのでしょう。
安曇野の雑木林のカフェを廻って思うのは、やはり雑木の木は僕たちに癒しや心地よさを与えてくれるのだと感じました。ここに雑木林があるからたくさんの人が集まるのだと。また、いつも思っているのですが、心地良いなと感じるのは、自然の中に溢れていて、建物の中より外にあるのだなと、再認識しました。
建物本体の事も大切ですが、外回りの事も考えながら住まいを考えることが大切で、むしろ外回りから建築を考えてもいいのではないでしょうか?!まだまだ、勉強しなければならない事はたくさんありますが、雑木の木々が持っている力を活かしながら住まいを提案していけるようにがんばります。
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