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8年目に入って・・・

2020.03.20 |

3月はナインスケッチにとって節目の月です。3月は独立して起業した月になります。
当時は、1月に我が家に長男が生まれ、独立と同時期だったので、経済的にも家庭的にも不安だったことを思い出します。
7年前カギヤビルで55634の外山さんと事務所をシェアすることからはじめました。7年間のことを思い返すと色々な現場に携わらせて頂き、高田造園さんや矢野さんとの出会いもあり多くを学ばさせて頂き、あっという間に過ぎました。でも、一つずつ思い返すと色々あり充実した日々を過ごさせてもらったなと思うと長い7年間だったなとも思います。(笑)
今では、スタッフが2人いて、プラス妻が手伝ってくれ、4人体制になりました。施工体制では当初よりパワーアップし、また、サボテンや多肉など珍種なインドアグリーンも扱うようになり、外回りの緑だけでなく、室内でも一鉢から緑に寄り添う暮らしの提案ができるようなってきました。

さて、今日は、コロナウィルスで日常生活がままならない状態になっています。
ここからは自分の視点です。ウィルスの専門家でもないので、ご承知ください。
自然界はコロナというウィルスによって、人の経済活動を止める手段をとってきたのかと思いました。
自然環境を全く無視した土木工事や経済優先的な人の営みによって自然環境は傷み進んでしまいました。
自然環境は、常に良い状態に戻ろう、再生しようと働いていると思うのです。ウィルスによって人の自然環境を傷める経済活動に歯止めを掛け、正しい方向に舵を取らせようとしているのではないかと妄想してしまいます。気づかせようとメッセージを送ってくれているのに人は気づいていないように思えてしまいます。

先日、アウトドアブランドのモンベルの創業者の辰野勇の話を聞く機会がありました。
日本人と西洋人とでは山に対する考え方が違う。日本の山には神様がいて、西洋の山には悪魔がいる。だから、西洋の人は山を登り、制服しようとする。しかし、日本は、修行や信仰のために山を登る。
この話を伺い、自然を神だと思って暮らしてきた昔の日本人の視点をもう一度、見直すべき時が今だと再確認しました。

木や土や石など自然素材を扱いながら庭など外回りの仕事をする者として、ここがこれからのテーマだと思います。
外構や造園という枠組みに捉われずに、自然環境の基本となる土中の空気の循環の視点を持ちながら、自然を崇め、力で抑え込むのではなくむしろ自然の力を借りるような暮らし方の提案ができればと思います。
ただ単に昔の人の暮らしに学び自然に寄り添うことだけでなく、現代社会の生活スタイルにも融合できた住まいやライフスタイルを提案できればと思っております。

8年目もスタートしました。大地の再生の活動も節目の年です。自然に学び、自然と対話しながら仕事ができればと思っております。
どうぞ、改めましてよろしくお願い致します。

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