軽井沢 旧軽井沢〜吉村順三別荘
昨晩は、雨風が大分降ったようで、朝、外に出ると落ち葉がたくさんでした。
ここでもやはり、落ち葉は絵になります。落ち葉は、楽しむものですね。
そして、向かった先は、旧軽井沢地域。まだ、もやが掛かっていました。でも、それがまた良い雰囲気を醸し出してくれます。
この辺りは、木々に囲まれた別荘も多い地域です。主役は、建物ではなく、周辺の雑木林ですね。このローケーションが欲しくてこの地に別荘を持ったのでしょう。
こちらは、場所を変えて旧軽井沢銀座の裏手。この民家も雑木に囲まれています。木々は、2階の屋根まで超える大きさです。木は大きくなっていいのです。軽井沢の地だからできるのではなく、意識の問題だと思うのです。落ち葉だって絵にもなります。隣地に舞ってもいいではないですか。それが自然であるし、落ち葉掃きだって1年で考えれば数日のことです。
こちらも、背丈も大きく生き生きした木々たちが主役です。落ち葉のアプローチも素敵です。
これらの例に習って、一般の住宅でも庭から考える住宅があってもいのではないでしょうか。庭が主役の家です。よく、「庭付きの家」が欲しいと言いますが、「家付きの庭」があってもいいと思うのです。庭から考えた間取りや配置があってもいいと思います。
そして、向かう先はこの先にあります。分かる人には分かると思います。
雑木に囲まれた吉村順三さんの別荘があります。建築に携わる人なら一度は吉村順三さんを通るのではないでしょうか。あの巨匠がこの地に別荘を建てたというのは、やはりこの雑木に囲まれたロケーションだと思います。住まい、暮らしを考える上で外回りは切り離せないポイントの一つだと思います。建物本体だけで住まいを考えるのではなく、敷地全他、更に周辺環境を利用したプランニングを心掛けると心地良く、心豊かな暮らしが送れると思います。私は、心地良いな、気持ち良いなと感じるのは家の中より外にあり、自然の中に溢れていると思います。だから、住まいを『外』から考え、庭と建物が調和するような提案をしたいのです。
雑木の庭があると、管理が大変だと言う声もあるでしょう。なるべく管理が掛からない植え方をすればいいのです。樹木を密植する。地面を叩いて仕上げる。支柱はしない。土壌改良をしっかりする。などなど、ポイントはあります。気を掛けてあげることが一番だとは思いますが。